2026年5月、みかもグループが運営する中古車買取の専門店エムネットが、iOSアプリで配信していた「かんたん自動査定」と同じ機能を、エムネットの公式Web(www.m-net.shop)にも実装しました。アプリをダウンロードしなくても、ブラウザから車種・年式・走行距離・状態を選ぶだけで、概算の買取額がすぐに分かります。
この記事は、新機能のPRというより、私たちが「同じ機能を複数の入口に置く」という方針を、なぜ・どのように選んでいるか、グループ運営の考え方として残しておくためのものです。
結論|暮らしの入口は「アプリ」「Web」「電話」「LINE」「店頭」のどれでもいい
みかもグループでは、お客様が私たちにアクセスする経路を、無理に1つに絞らないという方針をとっています。
- アプリで完結したい人 ── App Storeから「エムネット」を入れて、すきま時間に査定を試す
- ブラウザだけで済ませたい人 ── www.m-net.shop/estimateを直接開く
- 顔を見て話したい人 ── お電話(0883-87-7716)や店頭で相談
- テキストでやりとりしたい人 ── 公式LINEで写真送付・概算確認
アプリだけで配信すれば、運用は楽になります。Webだけで完結させれば、開発コストは下がります。それでも複数の入口を維持しているのは、「お客様の生活リズムや慣れた使い方は、こちらが決めるものではない」と考えているからです。
アプリで作った機能を、Webにも置いた経緯
事の発端:iOSで配信した「かんたん自動査定」
エムネットでは、車を売りたいお客様が、いきなり店舗に来店したり電話したりするのは心理的なハードルが高い、という現場感覚をずっと持っていました。「いま自分の車はだいたいいくらで売れるのか」を、誰にも聞かずに、夜中の数分で確認できる仕組みがあれば、それだけで一歩踏み出せる方が増えるはず。そう考えて作ったのが、iOSアプリの「かんたん自動査定」です。
アプリでは、メーカー・車種・年式・走行距離・状態の5つを選ぶだけで、概算の買取額が表示されます。実際の買取金額は、写真や現車確認をへて確定する仕組みですが、「最初の感触」を掴むには十分な精度です。配信開始後、想像以上に多くの方に使っていただけました。
気付き:アプリを入れずに使いたい人もいる
一方で、店舗で接客する中で見えてきたのが、「アプリは入れていない」「ブラウザだけで済ませたい」というお客様の存在でした。
- iPhoneストレージの空きが少なく、新規アプリを入れたくない
- そもそもApp Storeで検索するのが面倒
- Webで一度試して、納得したら問い合わせたい
- iPhoneではなくAndroidで、Android版がまだ出ていない
Webだけ作れば良かったのでは、という声が聞こえてきそうですが、アプリにはアプリの良さがあります。プッシュ通知、ホーム画面アイコン、保存履歴の見やすさ。アプリ派の方には、引き続きApp Storeのエムネット公式アプリでご利用いただけます。
大事なのは「両方ある」状態で、お客様が好きなほうから入れるようにしておくことだと判断しました。
判断:同じロジックを、Web版でも動かす
Webに移植するときに私たちが守ったのは、「アプリと同じ計算結果を、Webでも返す」という一点です。基準価格・年式の減価率・走行距離の倍率・状態の倍率──これらすべて、アプリで使っているデータをそのままWebでも使うようにしました。
つまり、アプリで「2024年プリウス・3万km・良好」を入れたお客様も、Webで同じ条件を入れたお客様も、まったく同じ概算額が表示されます。「アプリのほうが高く出る」「Webのほうが低く出る」という不公平はありません。
なぜグループとして、こういう動き方をしているのか
みかもグループは、徳島県三好郡東みよし町を本拠地に、ガソリンスタンド(ENEOS三加茂SS・24時間年中無休)、カーコーティング(SOUP)、中古車(エムネット)、レンタカー、喫茶、木履、DXの7事業を運営しています。それぞれの事業は独立して経営している一方で、お客様接点という意味では、ある共通方針があります。
「業務効率」よりも「お客様の選択肢」を優先する
事業者の効率だけを考えれば、お客様の入口は1つに絞ったほうがコストも下がり、運用も楽です。しかし、私たちは「お客様の選択肢を狭めない」を、業務効率より優先する立場をとっています。エムネットのアプリ+Web併用も、SOUPのLINE査定+出張査定併用も、ENEOS三加茂SSの24時間営業も、根は同じです。
地域企業として、長くお付き合いするための前提
東みよし町・三好郡・三好市・美馬市・徳島市、香川県・愛媛県・高知県の方々と長くお付き合いするためには、私たちが「使いやすい場所」であり続ける必要があります。デジタルが得意な方にはアプリやWebで、対面が好きな方には店頭で、文字でやりとりしたい方にはLINEで。「同じサービスが、複数の入口から届く」ことが、地域企業の基本姿勢だと考えています。
みかもデジタル事業部との連携
今回のWeb移植は、グループ内のみかもデジタルが担当しました。アプリのコードを読んで、Web向けに書き直し、テストし、本番に展開する。この一連の作業がグループ内で完結したことも、社内に技術が蓄積していく重要な過程です。地域の中小企業向けにDX支援を行う事業部が、自グループのDXを実践していることが、外部のお客様への提案にもそのまま生きてきます。
今回のWeb版で、ユーザー体験を整えたポイント
ロジックはアプリと同一ですが、Web版にはWebならではの細かい配慮を加えました。
- 5項目の進捗が見える:「あと N項目 選択するとボタンが押せます」と残りを明示
- ボタンの状態が一目で分かる:未完了は灰色、完了したら緑に矢印付き
- 結果には注意書きを明示:「実際の買取金額は概算より、かなり上下する場合がございます」
- 結果のあとに2択の導線:LINEで確認 / 出張査定の予約
誰でも、どの端末でも、迷わずに最後までたどり着けることを目標にしました。
「どこからでも入れる暮らしの導線」というグループの基本方針
みかもグループ全体で、こうした「同じサービスが複数の入口から届く」設計は、エムネット以外でも同じ考え方で進んでいます。
| 事業 | 主な入口 |
|---|---|
| SOUP(カーコーティング) | 公式サイト・公式LINE・電話・出張ヒアリング |
| エムネット(中古車買取) | iOSアプリ・Web査定(新)・LINE・電話・出張査定 |
| ENEOS三加茂SS | 24時間営業の店頭・公式サイト |
| みかもレンタカー | 公式サイト・楽のり2モバイル予約・電話 |
| みかも喫茶 | 店頭・公式サイト |
| みかも木履 | オンラインストア・グループ紹介ページ |
| みかもデジタル | 公式サイト・電話・対面相談 |
業種によって最適な入口は違いますが、共通しているのは「お客様が選んで入れる」ことです。グループ全体として、この姿勢を10年・20年と保つのが、地域に根を張る私たちの基本姿勢です。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. アプリ版とWeb版で、出てくる金額は同じですか?
A. はい、同じです。基準価格・年式の減価・走行距離・状態の倍率はすべて同一データを使っています。同じ条件を入れれば、同じ概算額が表示されます。
Q2. アプリは入れたくありません。Web版だけで完結しますか?
A. はい、Web版だけでご利用いただけます。www.m-net.shop/estimate から直接お試しください。アプリのダウンロードは不要です。
Q3. 概算額と、実際の買取額がずれることはありますか?
A. はい、あります。概算は「メーカー・車種・年式・走行距離・状態」だけで計算しているため、実際の買取金額は、現車の状態確認後にかなり上下する場合がございます。LINE査定や出張査定で、写真と実車を確認したうえで確定します。
Q4. 香川県・愛媛県・高知県からも依頼できますか?
A. はい、できます。県をまたぐ出張査定にも対応しています。詳しくはエムネットの予約ページからお問い合わせください。
Q5. 他のみかもグループ事業のWebサービスも、同じように複数入口で展開していますか?
A. はい、SOUP・レンタカー・喫茶・木履・デジタルそれぞれが、お客様の使い方に合わせた複数の入口を用意しています。詳しくはみかもグループ公式サイトから、各事業のページをご覧ください。
まとめ|入口を増やすことが、地域企業の本気のあらわれ
アプリで作った機能をWebにも置く、という今回の判断は、技術的には大したことではありません。コードを書き直し、テストし、本番に出すだけです。しかし、運営方針として「お客様の選択肢を増やす方向に動き続ける」というのは、業務効率を優先する企業ではなかなかできない判断です。
みかもグループは、徳島・四国の暮らしを総合的に支える地域企業として、これからも「お客様が選んで入れる場所」を増やしていきます。エムネットのかんたん自動査定、ぜひ一度お試しください。

